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高林敏雄の作風について / Style of Takabayashi Toshio

高林敏雄
   の世界観とは

高林敏雄公式ウェブサイト作風コンセプト

「穢い恰好に首に何か風呂敷を巻いている、それが流行のスカーフよりも何よりももっと美しいものに見えるんです、僕には」開口一番、高林敏雄さんはそう言った。
第28回現在洋画選抜展に「無在(1)・(2)」を出品して最高賞を受けた高林さんが描くのは、ホームレスの人々である。
人間らしい生活を奪う都市という疲弊した空間に、生きることに付随する虚飾のすべてを剥ぎ取ったで存在する人たち。

ギリギリの状況に置かれている人間の凝縮された生のかたちがそこに在る。
怒りも哀しみも、むろん喜びも外に向だつ無に向かって在ることでつきつける深い真実。
その深淵を前に作者はやりきれない感傷を持ってではなく、荒削りな乾いた視線で、ただひたむきに、人物の「重さ」を彫り込むように描出している。

油彩の一方で、愉しみながら描いているという人物クロッキーを見せてもらった。
竹の筆(茶筅のような)で描いたというのびのびした線描の裸婦もどこかその味わいにベルメールやベーコンを思わせる奇妙さがあるし、自ら発明した描法だというカラーインクのスポイトを直に筆がわりにして描いた“billboard-live-osaka”でのモダンジャズの演奏家たちのプロフィールに至っては、偶然性の面白さがあって、まったく新しい領域に挑戦するパワーに溢れている。

文献抜粋:一枚の繪株式会社発行「絵と随筆と旅の本」より

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